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シン・仮面ライダーはどこまでを再現をするのか?【ストーリー考察と旧1号編の解説】

シン・仮面ライダーのストーリー考察

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シン・仮面ライダーで原作ストーリーをどこまで再現させるか考察記事。

 

 

シン・仮面ライダーのストーリー考察

本記事では2023年3月に公開予定の「シン・仮面ライダー」のストーリーについて考察する。

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©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

出典:シン・仮面ライダー

本記事では登場人物、仮面ライダーのデザイン、登場人物を元に映画のストーリーを考察する。

また、ストーリー考察に合わせて初代仮面ライダーについても軽く作品解説を行う。

 

シン・仮面ライダーのストーリー

さて、これよりシン・仮面ライダーのストーリーがどのようなストーリーになるかを考察していこう。

 

原案は旧・1号ライダー編?

まずは公開PVから見て旧1号編をベースにストーリー展開していくと思われる。

旧1号編は仮面ライダー第1話「怪奇・蜘蛛男」~第13話「トカゲロンと怪人大軍団」の全13話を指す。

 

本作の映画の登場人物は本郷猛と緑川ルリ子の2名であるため旧1号編をベースになるのは明々白々であろう。

 

過去に公開された本映画と同じく初代仮面ライダーを再現した映画「仮面ライダーTHE FIRST(ザ・ファースト)」でも旧1号ライダー編を踏襲していた。

やはり仮面ライダー誕生秘話をするならば旧1号編を外す事は考えられないのだ。

 

立花藤兵衛は登場するのか?

そんな物語をつくるのならば気になるのはおやっさんの存在がどうなるのか?

 

本映画では、「THE FIRST」よりも原作の忠実に力を入れている。

仮面ライダーの物語の流れは改造人間にされる本郷猛、そこから逃走した本郷が緑川ルリ子と出会って秘密結社ショッカーとの事件に巻き込まれていく…という流れがざっくりした仮面ライダーの物語となる。

 

しかし、これらのストーリーにしていくためには主役二人の他に、仮面ライダーの親となるおやっさんこと、立花藤兵衛の登場が必須となる。

コレクッテモイイカナの方ではない。

 

テレビ版ではおやっさんがショッカーの情報をキャッチ、もしくはヒントを本郷に伝える事で、物語が展開し、ショッカーとの対決へと繋げるキャラクターとなる。

 

THE FIRSTではサイクロンを渡す程度の役割しかない存在であったため、本映画もぶっちゃけいなくてもなんとかなりそうな雰囲気もある。

 

が、主役二人のみで映画を動かそうとすると緑川ルリ子が過労死するレベルで活躍する未来しか見えない。

 

あと、それでもいいんだろうけれど似たような年齢のみの役者で物語を作ろうとしたらかなり映画というよりお遊戯に近いものになって画的にかなり面白くないものとなる。

それを実行したTHE FISTはかーなーりー退屈であった。

 

漫画版も踏襲する?

最後に、旧1号編に加えて漫画版も本映画のストーリーに組み込まれると思われる。

 

繰り返し紹介するが、THE FISTでは続編である「仮面ライダーTHR NEXT(ザ・ネクスト)」が制作された。

続編がある前提で制作しているため、ファーストの終わり方は一般怪人枠であるスパイダーやコブラ、バットを撃破してショッカーの幹部たちは放置されて完結した。

続編でもしっかり幹部クラスが放置されていたけど…。

 

今作は続編となる映画は恐らく制作されないと思われるためにファーストのようにショッカーそのものを壊滅まで行くと思われる。

 

しかし、テレビ版のストーリーをそのまま持っていくとショッカー首領までたどり着かない。

 

そこで出てくるのが漫画版。

漫画版は全6話で構成されており、1号、2号、滝和也をモチーフとした滝二郎と言ったメインキャラが登場している。

漫画版は原作ではなく、あくまで漫画版です。

 

強敵ロボット・ビッグマシン

そして、重要キャラとなるショッカー本拠地で待ち受ける強敵ビッグマシンが登場する。

ビッグマシンがどんなキャラクターと言うと、ビッグマシンはショッカー基地で幹部クラスの怪人。

 

漫画版では実質ラスボス扱いのキャラ。

ビッグマシンは全国民を操る計画を日本全国民を操るための密かに作戦を実行していたが、急遽駆け付けた1号ライダーとの対決で誤って本拠地を破壊してしまった事で最後は自爆してしまう。

 

厳密にはラスボスではないが、映画ではこれをショッカー首領に置き換えるか、もしくは、最終決戦をこれと似たような流れにすれば一つの物語として完結したと思える内容になると個人的には感じる。

俺は機械に催眠術を掛けられるのだ!!

 

初代・仮面ライダーはどんな作品だったか?

最後に初代・仮面ライダー、旧1号編がどんな作品だったのかを解説したいと思う。

 

旧1号編の物語

旧1号編は仮面ライダー1号=本郷猛を主人公とした物語。

秘密結社ショッカーにより本郷拉致され、仮面ライダーへと改造人間されてしまう。

本郷はショッカーに協力していた緑川ルリ子の父、緑川弘博士の協力により脱出する。

 

本郷はこの力に翻弄されながらも自身の改造したショッカーを全滅させようと孤独の戦いを挑む。

 

 

テーマは異形と怪奇

旧1号編のテーマは異形と怪奇。

ショッカーにより改造された事で常人以上の力に翻弄される描写が目立つ。

 

子どもの頭をなでようとすると痛がられ、ドアを開けようとするとドアノブを破壊、怪人と戦うと自分は普通の人間だと違うと強く実感してしまうなど本郷の恐怖が全面に目立つ。

 

この事からヒーローでなのに民間人を救っても誰からも感謝されない悲劇のヒーローとなっている。

 

この孤独を理解しているのはおやっさんただ一人。

ショッカーの関係者である緑川ルリ子ですら本郷を理解するのに5話以降とかなり遅めとなっている。

おやっさんの店で働く史郎は最後まで本郷の正体は知らないで番組退場している始末。

初期の仮面ライダーは孤高で孤独な存在である。

 

2号への交代劇

本郷は旧1号編の最終回となる第13話まで本郷は一人で戦い抜いた。

第14話以降は本郷はショッカー・ヨーロッパ支部の壊滅のために日本を旅立った。

 

その後は本郷の活躍は40話のダブルライダー編までお預けとなった。

 

なお、2号編へバトンタッチするようになったのは役者である藤岡弘、のバイク事故が原因。

 

バイクシーンでの撮影中で転倒、骨折してしまったため撮影が不可能となってしまったから。

そのため、藤岡弘、は一応、第13話までの出演していたが、吹き替えは声優の納谷六朗が代役していた。

 

しかし、この交代劇により仮面ライダーのヒーローらしいヒーローへと様変わり。

これまでの重たく暗いストーリーが打って変わって明るいヒーローエンターテイメント性の強い作品へと変化した。

 

主人公の変更に伴って、作品の方向性をガラッと変えたことでこれまでの仮面ライダー像を視聴者に大きく印象を変えたと感じる。

 

これを鑑みるに2号編が無かったら仮面ライダーと言う作品がここまで長寿番組へと変貌しなかったと考える。

2号編が生まれたのは不幸中の幸いだったのかもしれない。

 

 

シン・仮面ライダーのストーリー考察まとめ

シン・仮面ライダーのストーリー考察のまとめ。

シン・ゴジラに続く庵野秀明監督が制作するシン・仮面ライダーのビジュアルと俳優が公式発表された。

 

シン・仮面ライダーは1号ライダーのデザインやPVを見ると原点であるテレビ版仮面ライダーの完全復活を強く意識していることが分かる。

 

本記事ではこれらの要素を絡めてシン・仮面ライダーのストーリーがどんなものになるかを考察してみた。

 

PVから見て原点の再現している点から見て旧1号編をベースにストーリーを構成されている点。

 

旧1号編は本郷猛を主役としてショッカーとの戦いを繰り広げる。

本映画は仮面ライダーのテーマである怪奇と異形を描く作品となっており、旧1号編は本映画の作品性にベストマッチしている。

 

主役を本郷猛と緑川ルリ子。

これは思いっきり、旧1号編をベースに映画を作るよ、と言っているようなものである。

 

そんな旧1号編は全13話。

1本の映画として作るとしては非常にピッタリだと感じる。

人間の自由を守るため、仮面ライダーはショッカーと斗うのだ!

 

もう一つは漫画版の仮面ライダーのストーリー展開。

 

漫画版では2号ライダーが登場する前提で物語が組み込まれている。

映画でも2号ライダーが登場するならば漫画版の展開を持ってくればテレビ版のような唐突な登場をしてくれると感じる。

 

また、漫画版ではショッカー首領ではないが、ビッグマシンとの対決の後にショッカー基地の壊滅している。

これから分かる通り、漫画版はテレビ版全86話を非常にコンパクトにまとめ上げた作品となっている。

 

テレビ版だけで映画を作ろうとすると纏まらないし2号ライダーの登場機会が全くない。

続編があるならともかく、シン・ゴジラ同様、続編が制作される予定がないと思われる。

なので1回の映画で1号、2号を登場させるならばテレビ版と漫画版の良いところをミックスさせたような作品になれば一つの物語として完成されると考える。

 

いずれにせよ、2時間の中で1号、2号を登場させ、ショッカー壊滅までさせるにはそれなりの工夫がいると思われる。

 

テレビ本編では長期間の撮影であるため、じっくり伏線を張っていくことが出来るが、映画では限られた時間で完結させるにはどうやっても時間が足りない。

登場させる怪人だってよくて5体程度だし、大幹部クラスの怪人が出せられるかどうか怪しい。

 

この小規模クラスにまで縮小された世界観をどうやって盛り上げていくのか映画本編が今から楽しみだ。

さて、実際の映画本編のストーリーはどうなるやら?